アルミの切削が得意な弊社に「金属レンズを作れないか」と展示会に来ていたお客様よりお声がかかりました。
聞けばガラス製の金属レンズは非常に高価。また、好きな位置にネジの追加工もできない。
アルミの切削で代替できないか?ということでした。
アルミの鏡面切削は平面であればすでにビジネスとして行っている他社さんもある中、お題の金属レンズはなんと円錐形!
金属加工に詳しい方ならピンと来たと思いますが、旋削で円錐形を加工すると頂点の部分では周速の問題できれいな加工ができなくなります。
当時の保有設備で加工するには限界があり、納得の行く仕上がりは望めませんでした。
そこで、ものづくり補助金を活用し最新の複合NC旋盤を導入。
現時点では旋削加工+軽いバフがけ+電解研磨の工程が必要であり、まだまだ納得の行く仕上がりとは言えませんが、かろうじて売り物になるレベルになりました。
今後は究極であろう旋削加工のみでの鏡面を目指して挑戦は続きます。
ご期待下さい!